AI と これからの働き方
『10年後にAIに仕事を奪われる。』という記事をよく見かける。
そうかもしれない。
多くの人々にとっては、インターネットが瞬く間に社会に浸透したように、受け入れざるを得ない波だろう。
社会も変革する。
そんな未来にどんな職種が残るか、と聞かれたら。
それは、”心”がよく反映される働き方だと思う。
都会のチェーン店の店員が一人AIに変わっても、多くの人は通い続けるだろう。
めずらしさで初めの頃は殺到すると思う。
けど、例えば僕が通うジャズ喫茶のマスターがAIに変わったら僕は一切行かなくなるだろう。
それは、僕がジャズ喫茶にマスターの心を楽しみにいっているからだと思う。
僕はコーヒーやジャズだけでなく、マスターとの何気ない会話を楽しみに行っている。
年配のマスターの話から学ぶことは多い。
AIはコーヒーを早く注げるかもしれないが、残念ながらマスターの豊かな話の代わりが務まるとは思えない。
料理もそうだと思う。
機械であっという間に切られた野菜や、型にはめ込まれて成形されたおにぎりは不思議とまったくうまくない。
僕は心を込めて手作りされたものか機械で製造されたものか、かなりの確率で言い当てる自信がある。
それほど違う。
心がよく反映されるものだと思う。
不器用なオリジナルレシピでも心がこもっているとうまい。
オーガニックや地産地消にこだわっているお店で大抵おいしいものが食べられるのは、
食材に対する選び方、地域や環境への関心、その心がよく反映されるからだと思う。
手作りの味や工夫を凝らしたお店の雰囲気はAIには出せない。
だから、AIがこれから人に取って代わる時代がくるというなら、
自分の心の声を聞くことはますます大事になると思う。
何を心地よいと思うか。
何を本心からしたいと思うか。
どんなことにワクワク、ドキドキするか。
どんなことに夢中になれるか。
好きなことはあった方がいいと思うが、特になくてもいいと思う。
見つからないことを無理強いする必要はない。
大切なことは、自分の心と向き合う時間を取ること。
自分のことをよく知ること。
自分のことを深くよく知っていくことが、これからAIが浸透してきてもうまく生きていけるコツだと思う。
Akihiro Yasui
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