お菓子にポークエキスとかカツオダシって必要?ドイツのポテチを食べてみた!
Akiです。今日はドイツのポテトチップスの紹介です。
僕は日本に住んでいた時から、日本の食品によく使われているチキンエキスやカツオダシが不可欠なものなのか疑問に思っていました。
なくても充分に美味しければ、余計なものが入っていない方が色々な面でいいと思います。
|ドイツのお菓子にもポークエキスやカツオダシが使われているか
ドイツに来てから驚いたことの一つはこのポテトチップスなどのお菓子類です。それはほとんどのものの原材料にはチキンエキスやカツオダシなどの動物性由来のものや合成着色料が使われていないシンプルなもので、グルテンフリーの仕様のものも普通のスーパーに置かれているからです。しかも、そうした日本で当たり前に使われていた添加物が入っていなくても充分美味しいんです。
映像で紹介した方がわかりやすいと思ったので、簡単にドイツのスーパーを案内しようと思います。
|原材料にポークエキスやカツオダシを使わないメリット
1. ベジタリアンやハラルの人も安心して食べることができる
来日する外国人は日本語で書かれている原材料が基本的に読めません。ですが、日本の製品にはベジタリアンやヴィーガンの認証ラベルは貼られていないので、多くのベジタリアンやハラルの人はよくわからない原材料をFacebook等でいちいち人に確認しているのが現状です。
欧州ではヴィーガンやグルテンフリー、オーガニックのものはそれぞれ認証ラベルになっているので、文字が読めなくとも自分たちが食べられるものかどうかがわかるようになっています。不必要なポークエキスやカツオダシを使わない製品を増やし認証ラベルを添付することで、ベジタリアンやハラルの人も安心して食べられるものを簡単に増やすことができます。
2. 価格が安く抑えられる
ポークエキスやカツオダシを使用しなくとも美味しいものが販売できるのであれば、その方が価格はより抑えられますね。
3. 環境への負荷が抑えられる
たった1キロの牛肉を得るためも、およそ2000リットルの水と10キロの飼料が必要と言われています。そして日本ではその飼料のほとんどをアメリカやオーストラリアからの輸入に頼っているため、空輸にかかるジェット燃料や貨物船のバラスト水による環境負荷にも繋がっています。また、今後世界人口が増加し続けると見込まれ、海の資源も激減している現代では、魚を使用しなくても充分に旨味が出るのであれば他のものを代替した方がよさそうです。
単純に動物性由来のものから国産の野菜での風味・旨味付けにするだけでも、環境への負荷は大きく抑えられそうです。ほんの100年ほど前まで大部分の日本人は動物性食品をほとんど口にしていなかったわけですし、当時の知恵を振り返って参考にしてみるいい機会かもしれません。
「魚だしや鶏ガラなど動物性由来のものを使わなくても、旨味のある美味しいものができるのか。」そう疑問に思われる方も多いと思いますが、僕のレシピチャンネルでも椎茸や海藻、野菜のたねを利用した旨味の取り方をいくつも紹介しているのでよろしければ参考にしてみてください。(少し宣伝です笑)
4. 東京オリンピックに向けても◎
ヨーロッパに来てから「日本はヴィーガンやグルテンフリーの人が旅行しにくい国だ」と言われるのをよく耳にします。日本に留学をしていたヴィーガンの友達も「日本はおもしろかったけど、コンビニでもスーパーでもどれがヴィーガンのものかわからなくて食事が大変だったわ。」と言っていました。
ドイツでは人口の約10%が菜食と言われています。またハラルに当たる人は世界におよそ23億人おり、世界人口の約25%というデータもあります。こうした多様な食習慣を持つ人々を東京オリンピックに向けて訪日してもらうためには、製品に使用されている不必要な動物性原料は極力減らして「より多くの人が食べられるもの」の選択肢を増やし、日本語がわからなくても理解ができるようなラベルの整備を進める必要があると思います。
Akihiro Yasui