Akihiro Yasui
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日本発!「うつ病・発達障害の方に特化した」起業ビジネスカレッジ

日本発!「うつ病・発達障害の方に特化した」起業ビジネスカレッジ

Aki(@akihiroyasui_)です!現在「社会的課題にユニークなビジネスモデルで取り組む」スタートアップのインタビュー撮影ツアー中で、今朝からパリに来ています。日本でも友人が「社会的課題 × ビジネス」の分野で素敵なプロジェクトを立ち上げているので今日はぜひ紹介させてください!

 

引きこもりや不登校児向けの学習塾「キズキ共育塾」を立ち上げた安田祐輔さんの新しいプロジェクト「発達障害・うつ病の方に特化したビジネスカレッジ」です。

キズキ共育塾:kizuki.or.jp

安田祐輔さん:
Twitter: @yasuda_yusuke 
Facebook: Yusuke Yasuda

 

 

 

ヤスイ アキヒロの過去のことを少し話しますと、僕は18歳で大学受験に失敗して浪人生活を送っていた時、うつ病にかかりました。

 

経済的に家族に負担をかけてしまった自責の思い。

 

翌年も失敗するかもしれない不安。

 

同じ世代で自分一人だけ取り残されたような孤独感。

 

どうして大学にいこうとしているのか、進路の悩み。

 

周りに流されて生きてきたことへの気づきと後悔。

 

堂々巡りする混乱からくる不眠症。イラだち。

 

何事にもやる気が起こらない虚脱感。

 

運動不足。

 

人と会いたくない対人恐怖。

 

そして、大学以外の人生の道が見えない閉塞感。

 

 

今振り返ってみると僕がうつ病にかかっていた理由は様々な要因が絡み合っていたと思います。

 

 

そんな中でも自分を特に追い込んでいたのは、「失敗はできない」と「他に道はない」という単なる思い込みだったと思います。

 

 

「単なる思い込み」であること、そして、たとえ受験に失敗したとしても大学以外にも(もしかしたら大学進学よりもっともっと自分に合った)素敵な人生の道が無数に開けていることに気がついていたら、あそこまで精神的に追い詰められることもなかったと思います。

 

 

今日紹介するのは、そんな僕のようなうつ病や発達障害の方のキャリア形成と起業サポートに特化したビジネスカレッジです。

 

 

「発達障害・うつ病に特化したビジネスカレッジ」キズキビジネスカレッジ

 

僕の経験上うつ病は、ほんの些細なことがきっかけでいい状態に向かうことがあります。

 

新しい可能性の発見。

 

新しい人との出会い。

 

新しく打ち込めることの発見。

 

生きることへの安心感。

 

「キズキビジネスカレッジ」は、発達障害・うつ病で離職した若者の起業をサポートするビジネスカレッジです。

 

発起人の安田祐輔さんは自身がDVを受け不登校だった不遇の高校時代から「志望する大学へ進学したこと」をきっかけに人生が変わった経験を活かし、2011年に不登校児向けの学習塾「キズキ共育塾」を起業します。

学習面だけでなくメンタルケアや人生の相談、「偏差値が高い大学を目指すことだけが進路ではない」等、安田さんとキズキ共育塾のスタッフの寄り添ったサポートが評判を呼び、2018年現在東京に4校と大阪に1校とネットワークを広げています。

 

安田祐輔さんは現在クラウドファンディングで「キズキビジネスカレッジ」の創業資金を集めています。

 

クラウドファンディング:『うつや発達障害等で離職した若者の「もう一度働きたい」に応える学校を作りたい!』

 

 

安田さんの新しい挑戦:うつ病の若者の「学ぶこと」に加え、「働くこと」のサポートを

キズキ共育塾の調べによると、現在うつ病の患者数は日本全国の幅広い世代に渡って約100万人いると言われており、100人に1人はうつ病を患っている計算になります。

 

今回ビジネスカレッジを立ち上げることは、キズキ共育塾で10代の「学ぶこと」の支援をしてきたこれまでの活動領域から、20代、30代の若者の「働くこと」のサポートにも支援のネットワークを広げられる大きな意義があると思います。

 

これによって、学校や会社で発達障害やうつ病が原因でうまくいかない、10代から30代までのより幅広い年代の方が社会で再チャレンジができるサポートができるようになります。

 

キズキ共育塾でこれまで数多くの若者と関わってきた安田さんの経験があってこそ、うつ病や発達障害を抱える人に親身に寄り添える起業サポートカレッジになると僕個人的には感じています。キズキ共育塾を立ち上げる中で蓄積された安田さんの起業ノウハウが直接教えられることも独特なメリットだと思います。

 

「何度でもやり直せる社会」の実現

「うつ病や発達障害だと診断をされていなくても、自分にもその傾向がある」

 

そう感じたことがある人は実は多いのではないでしょうか?

 

僕が18歳でうつ病と診断されたときには、もし告白をしたら周囲にどんな目で見られるかわからず、家族にも友達にも言い出すことはできませんでした。今は会社を辞めてフリーランスという形で働いているのですが、以前のように会社に勤めていたら職場でもきっと今でも言い出せないと思います。

 

現在日本で働いている人の中で過去3年以内にメンタルヘルスの不調を経験した人は4人に1人以上、そのメンタルヘルスの不調から退職に至った人はそのうち13.3%にのぼるそうです。これに加えて、アンケートでは打ち明けられない人、うつ病や発達障害の自覚がない人も含めると実際にはもっと多くの人がうつ病を患っていると思われます。

 

発達障害やうつ病で退職せざるを得なくなった若者を支援する今回の安田さんのプロジェクトには、現代の日本でそれだけ大きな潜在的なニーズがありそうです。

 

 

「失敗した先輩たち・講師陣」から学べるユニークな起業プログラム

キズキビジネスカレッジでは、

・自己理解(個人のメンタルサポート)

・スキルアップ(個人能力の獲得・向上)

・キャリア構築(個々人の特性・相性にあった多様なキャリア選択サポート)

の3点に力を入れた支援プログラムが行われるそうです。

 

スキルアップはプログラミング、英語、ファイナンス、マーケティング、マイクロソフトオフィス等のトレーニングが行われるそうです。それぞれの講師の方々自身がうつや発達障害などで社会的挫折を経験しているというのも、親近感の持てる先輩たちから学ぶことができる大きな特色がありそうです。

 

 

無償 / 低価格で利用できるビジネスカレッジ

キズキビジネスカレッジは「就労移行支援」という枠組みを活用するため、うつ病や発達障害の診断を受け離職中の方は、無償またはわずかな金額でビジネスカレッジを利用できるそうです。

 

 

 

あとがき

僕は普段ヨーロッパの企業と仕事をすることが多いので、日本で「当たり前」だった働き方を考えさせられる機会が頻繁にあります。

 

日本では「1つの会社でキャリアを重ねていくこと」が長くスタンダードだったこともあり、「失敗してもやり直せる社会」の仕組みの点ではまだまだ改善の余地があると思います。

 

発達障害・うつ病の方でも「何度でもやり直せる」社会に。

 

安田さんの新しい取り組みを、みんなで一緒にサポートしていきませんか?

 

クラウドファンディングでサポートをする前に、安田さんのことをもっと知りたいという方は安田さんが著書を出版されています。僕も読ませていただきましたが、安田さんがDVや病気、不登校などの自身の体験を、同じような境遇にある次世代の若者のサポートに活かしたい強い思いが伝わってきます。
 
 

 
 
クラウドファンディングは年末12月20日(木)まで。詳細は下記のクラウドファンディングページを参照してください。安田さん、応援しています!

『うつや発達障害等で離職した若者の「もう一度働きたい」に応える学校を作りたい!』
 
Aki
YouTube: (チャンネル登録よろしくお願いします!)
www.youtube.com/watch?v=VOiwgna97gc

 

__________

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