Googleに代わる「検索する度に植樹できるエコな検索エンジン」Ecosia

Aki(@akihiroyasui_)です。皆さんが毎日何気なく使っている検索エンジン。「その検索エンジンを使う度に、木を植えて社会貢献ができる」なんていう夢のような仕組みがあったら、と考えるとワクワクしませんか? 実はドイツのスタートアップが開発した検索エンジンEcosiaを使うと検索する度に世界のどこかに植樹ができるのです!   Ecosia: ecosia.org     「検索する度に植樹できる検索エンジン」Ecosia 「ググる」が「調べる」と同意語になっているように、検索エンジンと言えばなんといっても有名なのはGoogleです。しかし、ヨーロッパではそんな検索エンジン界に新しい旋風を巻き起こしているのが「検索の度に植樹ができるエコな検索エンジン」Ecosiaです。 Ecosiaは2009年に非営利スタートアップとしてベルリンで創業し、来年で10周年を迎えます。2018年現在、世界中で700万人以上に利用されているそうです。   「植樹できる検索エンジン」Ecosiaの仕組み Ecosiaが提供する検索エンジンの仕組みはこうです。ユーザーに使用してもらうことで、Ecosiaは検索エンジンの収益源である広告収入が得られます。その広告収入の80%を世界各国で植樹活動をしている非営利団体WWFに寄付をすることで、僕たちの「検索」が「植樹」に繋がる仕組みを開発したのです。 2018年10月現在では、約45回検索すると1本の木が植えられ、サービス提供開始からこれまでに3900万本以上が植樹されたそうです。 (僕が使っている検索画面です。右上にこれまでに僕が検索を通じて植樹に貢献した木の本数がカウントされていきます。)   さらに、Ecosiaは「環境負荷を抑え、大きな社会的利益をもたらす企業」に与えられるB-Corpの認証ラベルを獲得しているソーシャルグッド企業でもあり、ユーザーデータは一切他の機関に提供しないことが公表されていることも、安全性や信頼を確保し利用者を増やしている要因になっています。 ヨーロッパのB-Corpを統括するアムステルダムのB-Corp Europeの代表とは先日インタビューをしましたので、またウェブマガジンEarthackersで映像で紹介したいと思います。 『Bコーポレーションとは?』:https://sustainablejapan.jp/2015/02/09/b-corporation/13882     1万2000年前の原生林帯「ハンバッハの森」 今月入ってからドイツで大きく注目を集めているEcosiaの活動を紹介したいと思います。 フランスにほど近いドイツ西部にはデュッセルドルフを州都とするノルトライン=ヴェストファーレン州があります。同州にはヨーロッパで現存する中で最も古い約1万2000年前から続く原生林地域 Hambach Forest(ハンバッハの森)があります。 そのハンバッハの森の周辺は豊富な石炭が産出される地域でもあって、ドイツの大手エネルギー会社RWEが1970年代に一帯を買い占め石炭の採掘を進めてきました。それによって、炭鉱での採掘が主な原因としてハンバッハの森はこれまでにわずか10%を残して壊滅してしまいました。 現在残されている200ヘクタールの森には13種類の絶滅危惧種が生息していると言われています。   RWEは近年その残された10%の原生林も伐採し、埋蔵している石炭に着手しようとしています。これに対してハンバッハの原生林を守るグループとRWEの間で2010年頃から衝突が起き、現在は法的に工事の着手は差し止められており、最終判断は2020年に下されると言われています。   詳細リンク: 「ハンバッハの森は残る!」 歓喜の大集会 独裁判所 炭鉱拡張の伐採を差し止め http://www.afpbb.com/articles/-/3192461 ハンバッハ鉱山 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F%E9%89%B1%E5%B1%B1   1万2000年前の原生林帯を守るEcosiaの活動 こうしたハンバッハの森の原生林帯を守るために動き出したのがEcosiaです。 Ecosiaは今月2018年10月に入り、「残されたハンバッハの森200ヘクタールを、約1億円でドイツのエネルギー会社RWEから買い取りたい」と申し出たのです。結果、RWEはこの提案を退けましたが、私たちの検索から発生した収入をこういった環境保全に使用するEcosiaの姿勢というのは評価ができます。 (補足をしますと、今回の1億円という金額はRWEが1970年代にこの土地を購入した5000万円の倍額ということで提示された金額のようです、個人的にはこれほど価値のある森を買い取るには、色々な方法で最低でもその10倍は集められる気もします。これからの動向に注目しています。)   気になるEcosiaの検索結果、使い心地は? Ecosiaをこれまで使ってみての機能面のレビューです。 EcosiaはYahooとBingの検索エンジンをベースにしているため、検索エンジンとしても優れています。僕は以前Googleを使っていて今年からEcosiaに切り替えましたが、困ったことは正直一度もありません。Googleとの検索結果の差は比べてみないと気がつかないと思います。 ベルリン在住ブロガーの友達wasabiさんがGoogleとEcosiaの検索結果の差を検証してくれているので気になる方は参考にしてみてください! wsbi.net: ベルリン発!検索ごとに森林を守る”エコ”な検索エンジン「Ecosia」を使ってみた   おわりに 僕は仕事で生活ごみを極力減らす「ゼロ・ウェイスト」に取り組む人や、サスティナブルなスタートアップの創業者のドキュメンタリー映像を制作しているのですが、彼らのほとんどが皆Ecosiaを使っています。 「いつもの生活を送りながら、世界にちょっと貢献ができる。」 Ecosiaは生活にフィットしやすい、そんな身近なツールだと思います。日本ではまだまだマイナーな検索エンジンですが、よろしければ皆さんも使ってみてください!(僕は「ググる」に代わって「エコシアる」を地道に広めているので、こちらもぜひお試しを笑)   […]